2万円の収入源を10個確保して生活する方法への興味
ニートだったときは起業に興味があった。
多くのニートに漏れず野心を抱いていた。
会社の歯車にもならず、自分の考えたアイデアを自分の力で実行して自分の金を稼ぐのはクールなことだと思っていた。
また、ニートだったときは、2万円の収入源を10個確保して生活する方法に興味があった。
・収入源を分散すればリスクが少なくてすむ
・複数の仕事を持つことで飽きない
・収入源同士が相互作用を働いてさらなる高い収入につながることもある。
・1つのことで20万を稼ぐのは大変だが、2万円なら楽に稼げる
こんないいアイデアはないと思っていた。
そんな願望を持っていた俺も4月正社員になった。
すべて興味がなくなった。
起業にも、2万円の収入源を10個確保して生活する方法にも何の光も見出せなくなっていた。
理由は簡単だった。
安定した職のすばらしさは上記二つの利点をはるかにうわまわった。
結局のところ、人の願望欲望というものはその人の置かれている状況に依存する。
俺はただ単に安定した職を得られないルサンチマンから、正社員から外れた道を称揚してただけだったのだ。
しかし、また起業やらなんやらに興味がでてきた。
なぜなら、仕事になじめないから。
使っている技術が古い、人間関係、周りに面白い人がいない、などなど。
心が苦しい。抗不安剤が手放せない。
いい環境の会社だと思う。残業も一般社員の平均で10時間もない。苦手な人もいるけどそれも俺のコミュ障が原因だ。
ああ、つらい。
でもそんなときはこんなことを考える。
今の会社では全てが終わった。つらい。でも東京に出てきた時の事を思い返すと元気が少し出てくる。あの時は、仕事が得られる保証も何もなくて、ネットカフェで不安に震えていたし、孤独だった。それを思うと今の状況は悪くない。これは中二病的な回想を意図的に脳内で挟むことで精神的な安定を図る術。
— 盆次郎@黄昏流星群 (@bonkun02) 2014, 5月 24
まだやれる。
大体いつ辞めてもいい。
辞めてもまた何も持っていないあのころに戻るだけだ。
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