眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
FFIという致死性の遺伝する不眠症で苦しむ一族のノンフィクションだ。
FFIが発症すると眠れなくなる。幻覚を見始める。そして、最終的には死ぬ。治療法なし。しかも、一定の割合で遺伝する。
「眠れない一族」はおよそ数百年にわたり、この病気で苦しんでいる一族の悲哀を描く医学ミステリー。
全くの原因不明の病気。
ある時代では統合失調症と診断され、
別の時代ではアルコール依存症とされ、
さらに別の時代では脳炎と言われる。
数多くの診断がなされるが、本当のところは誰も原因は分からなかった。
原因究明まで、プルジナーがノーベル賞を受賞した「プリオン」の発見を待たなければならなかった。つまり、ノーベル賞級の発見によって始めて分かるほどの難問だったのだ。ちなみにこのプリオンはあの狂牛病の原因でもある。
今自分は不眠で悩んでいる。
不眠の状態でこれを読んでると恐ろしい恐怖感に襲われる。
もしかして自分もこのまま眠れずに死ぬのではないかと。
そんなびびるくらいなら読むなという話だが、ぐいぐい引き込まれて読了。
堅苦しい話もあるが、エピソードが面白いし、文章力も高いから全く苦痛ではなかった。
実は一度読んだことがあったのだが、最近不眠がひどくなってきたので、不眠関連ということで引っ張りだしてきたのだ。
本当に最近は眠れない。
だから、睡眠薬を初めて飲んだ。
その時、体が軽いという感覚を久方ぶりに経験した。
ここ半年、常に体が重く、頭は回らず、思考は白濁し、何をするにも通常の倍以上のエネルギーを要する有様だった。
原因は明らかに睡眠の問題だった。
深夜1時頃、急激に眠くはなるのだが、一度寝てから30分ほどしてから目覚めてしまう。それから眠れない。しばらくする眠れるのだが、寝ても寝た気がしない。
睡眠を取ることで1日がリセットされ、新しい一日がスタートするはずだ。
しかし、寝ても、疲労も思考もリセットはされず1日が地続きでずっと続いているという感じだった。
だから、ロプヒノールという睡眠剤を導入してみた。初めて飲んだ日は、1錠を半分にしたものを飲んだ。20分ほどすると柔らかに眠気が来て眠りに落ちた。
次に覚醒したときには、朝日が差していた。そう、途中目が覚めなかったのだ。
「あー、よく寝た」という言葉を何年ぶりかに発した。
その日一日は、体は軽くなり、思考はスムーズに流れた。
睡眠のおそるべき効果を改めて知った。
睡眠を適切取れている人間とそうでない人間ではパフォーマンスにおそるべき差がある。
能力が同じであるなら、睡眠をしっかりとっている方が勝つ。自分より能力がある人間と対峙した時でも、睡眠不足で思考が濁っていれば、こちらが勝つ可能性だってある。
詳しくはハンターハンター参照。
俺は元の能力が低い分、その能力を最大限に使えるように体調管理をする必要があると認識した。
しかし、残念なことにロプヒノールには副作用がある。
1つには依存。睡眠薬なしでは眠れなくなるのだ。
2つ目は、記憶喪失。ロプヒノールを飲んだ後に何かをしても記憶がなくなる。ロプヒノールを飲んだ状態で、ネット仲間とモンハンをやったのだが、飲んだ後の記憶がほとんどなかった。
2つ目の副作用はともかく1つ目は恐怖だ。
一生死ぬまでこのクスリを自分が飲み続ける姿を想像するとぞっとする。飲まなければいいのだが、つい飲んでしまう。眠れないというのはそれだけでつらい。眠れる人にはわからないかもしれない。しかし、寝たいのに眠れないという状態は神経も肉体もすり減らす。飲まざるを得ない。
ちなみに、上京したときは飲まなかったのだが、体が疲れきっているはずなのにほとんど眠れなかった。やはり、俺はこのクスリに依存し始めているのだろう。
どうなるんだろ、この先。
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