25歳ニートが35万円で上京を企むブログ

ニートが上京をしてプログラマーを目指します。

あの奇跡の寝起きを我が物にできれば俺は変われる

睡眠の真の力を知ったのは、池袋で少しだけ野宿した時の話である。

私は酔っ払って終電を逃し、夜の街に放り出された。

眠らない街池袋というイメージを持っていたが、流石に終電後の時間になると人はうんと少なくっていた。

ネットカフェを探す気力すらも残っていなかったのでかばんを地面に置き、それを枕にして寝た。駅前から少し行ったところにある屋根の下である。寝ていると寒い風が全身を撫でた。しかし、まだ秋だったので、冷たい風の鋭さが逆に気持ちよかったように思えた。

しばらく寝ていると「なんか人が寝ているんだけど」という声が聞こえて起こされた。池袋の路上で人が寝ていることがそんなに珍しいのかね、と思って苛立った。しかし、通りがかる人の多くが俺に怪訝な表情を向けてくるので「あまり野宿文化のない街なんだ」と思い居心地が悪くなった。

酔いも冷めた俺はネットカフェを探し、そこに滞在した。

6時間くらいいたが、1時間ほどしか眠れなかった。眠れなかったのでガンツのカタストロフィ編を読んで過ごした。

夜が明けた。

路上での睡眠で、関節の節々がぎちぎちと悲鳴を上げている体を引きずりながら家に帰った。

そこで俺はようやく寝ることができた。

普段は睡眠薬がなければ眠れなかったが、その時は違った。

疲労が体にねちっこく絡み付いていた。

ベッドに横たわると、誰かに背中のOFFスイッチを押されたようにすっと、唐突に眠った。

四時間後。

起床した。

そして、奇跡を体感した。

なんというかその時、非常に体が軽かったのだ。

人生で今まで感じたことがないほど体が軽かった。体の痛みなどなく、重みもなく、だるさもない。あまりの体の軽量感に、足を一歩踏み出すごとに宙に浮き上がってしまうのではないかと心配するくらいに。

しかも、変化は体だけではなかった。

精神も軽やかになっていた。

常に脳内に立ち込めていた憂鬱の霧が晴れ、脳内がクリアになっていた。

脳に柔らかい毛布をかけられたような心地よい暖かさを感じた。

俺は常に憂鬱感を脳内に蓄積させている。それがないのだ。

最もシンプルな言葉で言うと、幸せだった。

なんだこの寝起きの爽快さは?

いつまでも続いて欲しいと願った。

残念ながらそれは10時間もすれば消え、いつもの憂鬱な濃霧が脳を支配した俺に戻った。

あれから試行錯誤をしてみたが、残念なことにあの寝起きの奇跡を再度経験したことはない。

しかし、あの奇跡の体験は俺の心に色濃く残っている。

もしあれほどの寝起きが毎日できれば、大げさではなく人生が変わる。

活動的で、ネガティブではなく、常に明るい自分になれる。そう思う。

至高の寝起きというものがあったのだ。

だがふと思ったのだが、あの寝起きスーパーマン状態は精神を病んでいない人のデフォルトではないのか?

 つまり、俺にとっては驚異的な身体的・精神的な心地よさだったのだが、普通の人はあれを毎日のように経験しているのではないのか?

 体がだるくなく、脳内の霧がない状態が一般人のニュートラルではないだろうか? もしそうだとするなら、俺が一般人に比べて、コミュ障であり、活動的ではなく、頭の回転が遅いのも頷ける。もしあれが俺のデフォルト寝起きになれるのなら、社会復帰は容易だ。

 今回俺が書いたような寝起きの異常な爽快さを経験したことのある方は、是非教えて頂きたい。もしくは毎日そんなもんだという方も報告して欲しい。

またどのようにすれば、それを引き起こせるのかも分かれば教授して貰いたい。

 俺はあの寝起きを再び経験したいのだ。

 人生を変えるために。

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