KOK2017本戦の観戦記(結果 優勝GADORO)
KOK2017(KING OF KINGS)の観戦に行ってきたので、結果とか感想などをダラダラと書きます。
各バトルの細かいラインなどは覚えていないので、詳細な感想はamebaTVでバトルを見返してから書こうと思います。バトルの詳細な解説は偉い人がやってくれると思いますしね。
・バトル全体の感想
ラップがうまい人が多いね。当たり前だけど。バトルが強いというより、ラップがうまい。その結果、バトルが強い。
そんな風にお互いのレベルが高いから甲乙が付けがたいバトルが多かった。パンチラインを吐いたMCが勝つというより、ミスをした方が負ける印象だった。
あと、KOKはフロー巧者のMCが多かったと思う。ライミング重視、フロー重視、対話重視とバトルMCのタイプは色々あると思うけど、フローが今のブームなのかな。
○ふぁんく VS ×pony
ponyは相変わらず聞き心地がいいラップはするんだけど、ふぁんくのスキルとユーモアが上回ってた印象。
ふぁんく「お前のラップは薬にも毒にならないくらい何にも残らない 「そんなラップでてっぺん取ったところで何が残るのかな」
ってところが核心をついてると思う。
○SIMON JAP VS ×FEIDA-WAN
2round目までは互角だったと思うけど、SIMONの「俺のサングラスは何かを隠すためじゃねえ スポットライトが眩しすぎる」って言った後、FEIDA-WANの返しが弱くてそのままもってかれた印象。だと思ったけど、延長。
延長では、FEIDA-WANが言葉に詰まったりして残念。100 VS 0で負けてしまったね。
ちなみに本当にスポットライトが眩しすぎて、何度もステージから目を逸らしました。。
○Base VS ×DragonOne
Dragon Oneの韻の連打も悪くなかったけど、レベルの高いKOK本戦の中では少し霞んだ印象。一方のbaseは相変わらずの草ネタ、下ネタ、おちょくりで聞いてて面白かった。base「相変わらずお前はラップの優等生 でもこのステージは発表会じゃねえ」
○GADORO VS ×NAIKA MC
個人的なベストバウト。一番声をあげたし、気分的にも盛り上がった。
NAIKA の声量でのごり押しとユーモアのあるラインが目白押し。
「お前のそのチマチマチマチマしたラップ 身長これくらいになるくらいまでブッ縮めに来たんだ」
「この前のダンジョンが布石だった? 適当なこと言ってんじゃねえぞ」
「てめえがバックスクリーンに投げ込めるわけねえだろ てめえはネクストバッターズサークルで屈伸でもしてろ」
NAIKA勝ったか??と思ったけど、ダメだったね。。延長の声も多かったけど。
この試合がKOKの分岐点だったね。NAIKAがここで勝ってたらそのまま優勝もあり得た。
○T-TANGG VS ×スナフキン
T-TANGGは嫌われすぎてちょっと可愛そうだね。
「YOUTUBEのコメント欄の下馬評にFUCK」なんてことも言ってたし。でも、会場はちゃんと湧く所で沸いてたし、観客の声的には結構互角だった。審査員は満場一致でスナフキンだったけど。やっぱりスナフキンのお洒落だね。T-TANGGはわかりやすいけど、まあ審査員の皆さん的にはスナフキンなんだろうね。
○黄猿VS ×MU-TON
ムートンは期待度が高まりすぎたのかな。悪魔とshall we danceレベルのものを期待しちゃうよね。
黄猿もムートンもフローが武器だけど、黄猿の方が内容に富んでてよかったかな。ムートンはフローの落とし所でうまく湧かせられなかった印象。
○句潤 VS ×CIMA
去年のこともあったし、自分はCIMAを応援してたし会場の空気もそうだったんだけど、とても残念。CIMAの調子がそこまで良くなさそうだった一方で、旬潤の調子が良かったね。
○MOL53 VS ×喰吐
喰吐のCDを直接買ったりして応援してたんだけど、これまた残念。喰吐以外にもKOKにはフロー巧者がいっぱい居るし、ちょっと聞き取りにくいしで、今回はダメだったね。そもそもMOL53かっこよすぎい。
○SIMON JAP VS ×ふぁんく
絶好調ではないとはいえ、ふぁんくのユーモア、ライミング、アンサー全て決まってたし、ふぁんくの勝ちか延長だと思ってたけど、SIMONの勝ち。観客の審査ではふぁんくの勝ちだったんだけどね。審査員の皆さんの意見が聞きたいですね。。(邪推すると延長にしようと思ってSIMONに票を入れたらそのままSIMONが勝っちゃったってパターンがあるかも。。)
○GADORO VS ×Base
GADORO絶好調。zebbraさんも言ってたけど、NAIKA戦でスイッチが入ったのかな。
後で聞くとBaseも悪くはないし、ブラックユーモアに富んでるんだけど、その場で上がれるのはGADOROだね。
どっちのフローもかっこ良かったけど、スナフキンの揚げ足取りとかワードセンスで一歩リードした感じだったね。
スナフキンの「足首なのか首を切るのかはっきりしろよ 俺は打ち首じゃなくて唇を切るぜ」とかのラインは揚げ足をとりつつもかっこ良かった。
○MOL53 VS ×句潤
これも両方かっこ良かった。でも、句潤のパンチが決まらなかった一方で、MOL53は自身のHIPHOPスタンスのかっこよさを示せていたから順当かな。
○GADORO VS ×SIMON JAP
因縁の対決。SIMONの懲役の話から始まって、お互いの人生観というかラップ観をぶつける戦いになってた。
途中までは互角かな?って思ったけど、
GADOROの「ダンジョンのとき言ったよな お前よりいい女抱いて金稼いでるって。 一年経って調子はどうだ? 今はお前より音楽で稼いでるぜ」ってラインが強かった。その後のSIMONは少し支離滅裂になってしまった。
○MOL53 VS ×スナフキン
なんどもいうけどどっちもカッコイイ。MOL53の方が意味が通って、キャラに沿っていて、なおかつ恰好いいラインが多かったかなっていう印象。
○GADORO VS ×MOL53
決勝戦。4回延長になったのかな。GADOROの自分の弱さをさらけ出していくスタンスとMOL53のストリートのスタイル。
確かにこの二人の実力も主張も互角だから、ここまで延長になるのも頷ける、が。。少し延長しすぎたかもね。。
勝負の決め手になったのはなんだろうか??
GADOROの方が少し分かりやすく情に訴えるようなラップをしていたからだろうか?
自分の中で結論は出ていないので、また後日見返します。
総評
面白かった!!
けど、実力が伯仲している同士だと案外ベストバウトってできにくいんだなっていう印象も受けた。
すいません、最後駆け足で。。今日は眠いからもう寝ます。。
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UMB 2017の本戦の観戦を終えたので、印メモ程度に印象に残った試合の結果と感想を残しておきます。(MCの敬称は略させてもらいます。)
最初に言っておくと、呂布カルマが優勝できなくて本当悔しいです!!!
リベンジの観戦記も書いたので暇ならチェックしてね。(こちらは日記に近いです)
〜ベスト16まで〜
Dotama絶好調
dotamaの調子がかなりよかった。フリースタイルダンジョンでチャンレンジャーとして出てきた時を彷彿とさせる勢い。会場もdotamaを後押しする声が凄くて、今年はdotama行くかなって思った。相手も弱くはなかったと思うんだけど、dotamaのユーモアのある毒が刺さっていた。dotamaがライム読みをした所とか上がってしまったしね。
ムートン、初戦敗退
ムートンも悪くはなかったんだけど、フローの落とし所がいまいち決まらないまま進んでしまっていた。ムートンは咳をしながら現れたので、調子が悪かったのか??
それに対して、対戦相手の写楽のdisは的確。
調子悪くてもムートンはプロップス勝ちするかなと思ったけど、観客は意外に公平で冷静だったね。
ムートンは今年でバトルは引退するって公言してたけど、また来るって最後に言ってくれたので期待。
一回戦 MC松島 VS ○koopa
以前、この二人はバトルをしたことがあって、それはベストバウトとして評判になっている。
そのバトルはMC松島が「アッポーペン」っていうピコ太郎のモノマネをしながら英語でフローをして、koopaをおちょくっていたのが印象的な試合。
今回は逆にkoopaが「アッポーペン」って言って、やり返したのが沸いていた。逆にMC松島はパンチラインをうまく出せないまま敗北。残念。これも好カードなのでもっと後の試合で見たかった。
一回戦 マチネ VS ○我次郎mic
我次郎micがピエロの衣装を着て現れて、会場の空気を掴む。マチネも秀逸なライミングをしていたんだけど、我次郎MICの「俺はあと6着衣装を用意している」っていう言葉に皆んなやられてしまったか。。
dough boyが「衣装で勝ち負け選んでないよね??」って言ったのが印象的。確かに衣装で手を挙げた節がありました。。(我次郎のラップ自体悪いわけじゃなかったけど、多分コスプレしてこなかったら負けてた可能性高いよね。そのファッションなども含めての勝負だってことはわかるけど。)
一回戦 ○晋平太 VS 呂布カルマ
カードが発表された時、興奮で会場全体が揺れた。決勝戦レベルのマッチが一回戦目から披露されるなんて。。自分も心のボルテージが上がった反面、勿体無いという気持ちもどうしても拭えなかった。
試合自体は、呂布カルマがやはり優勢だったかな。晋平太のライミングはよかったけど、いつものバイブスがあまり感じられなかった。それに対して、アンサーを的確に返す呂布カルマが有利に試合を運んだように見えた。
晋平太が「延長になってもいい」って言った時に、「今から延長の事を考えて伏線張ってる」「俺はマイクチェックワンツーで真っ二つにするつもりだぜ」と返した時に勝負があったか。
ベスト16 ○ 呂布カルマ VS Disry
呂布カルマがふぁんくみたいなフローで始めたのはかなり笑った。
「お前レベルのMCならお試しで色んな手の内を見せてくぜ」
って呂布カルマが言ったのは新しい境地を見せつつも、呂布カルマらしくて面白かった。
ふぁんく絶好調
ふぁんくってこんなに強かったっけ?? ってほどライミング、フロー、ユーモア、アンサーが全て詰め込まれていて、並のMCでは到底立ち向かえないレベルだった。
〜ベスト16から準決勝まで〜
ベスト16 椿 VS ○Jake
初のUMB本戦出場のフィメールラッパーである椿とJakeの戦い。どっちもバイブスが強めのタイプだけど、jakeは対話もかなりできるタイプ。一方の椿はそこが少し弱くて、会話の主導権を常に握られている感じになっていた。椿も悪くなかったけどね。椿は最後、泣きそうになっているように見えた。
jakeのパンチラインは「女が一歩下がる時代は終りだ。男が一歩先に進む時代だ」。
椿にはまた出て欲しいね。
準決勝 ○Dotama VS MCニガリ
Dotama絶好調。全然失速をしない。会場の空気を持って行っていて「Dotama勝ってくれ」って手を合わせて祈る人も多かった。
MCニガリに対して「お前の楽曲ダサい」と何度もしつこく言うのは、昔の毒舌全開だった時のDotamaを思い起こさせる。この試合は再々延長になった末、Dotamaの勝利。
正直、MCニガリは今大会ずっと調子が悪かったね。フローは悪くないんだけど、アンサーが弱い気がした。Dotamaみたいに具体的でユーモアのあるDisをガンガン放り込んでくるMCには不利をついてしまったか。
準決勝 ○ふぁんく VS 呂布カルマ
去年はほぼ完膚無きまでにふぁんくを叩きのめした呂布カルマ。
ふぁんくにとってはリベンジマッチ。
そして、今回はふぁんくの調子が良く、立場が逆転。
呂布カルマは「俺はシーン全体の事を見据えている」といういつものスタンスを提示。それに対し、ふぁんくは「お前、目の前の俺に対して全然アンサーしてないじゃん」ってな感じの事をユーモアとフローたっぷりにアンサーする。
呂布カルマは揚げ足を取られると一気に崩れる。
上から目線の説得力が薄れてしまうんだよね。。
そもそも会場がふぁんく推しになってたし。。みんなふぁんくが入場した時にふぁんくの名前ばかり呼ぶんだもの。。
呂布カルマ、敗退。
そして、引退宣言。呂布カルマのいないUMBとか。。
決勝
○Dotama VS ふぁんく
近年、稀に見るハイレベルな決勝だったと思う。
ギャグラッパーと言われているMC同士の戦い。だけども、お互いにスキルを見せ
バイブスを見せ、ただのお笑いでは決してなかった。
甲乙つけがたい試合が続き、結局再々再延長になった。
互いのパンチラインが何度も何度も飛び出した。
Dotamaのバイブスもスキルも十分あったけど、ふぁんくのスキルとその多彩さは他のMCとは別次元にいるように感じた。めっちゃ強かったと思う。何度もいうけど、ふぁんくってこんなに強かった??っけ。
それを抑え続けたDotamaには賞賛。
おめでとう。感動した。
統括
UMBってオワコンだよな。。っていう気持ちが心にあったのは否定できないけど、ベストバウトと呼ばれるような試合は何度もあったし、まだまだ熱あるじゃんっていうのが率直な感想。
また、来年見に行きます。
ついでに、KOKも戦極も行きます。
細かい観戦記はまた今度書くのでお楽しみに。
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